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2020/07/26 13:13

こんにちは、庵の柴田です。

さて、洗った直後の豆は以下の写真のようにして乾燥させます。

豆表面の水分をタオルでしっかりふき取り、新聞紙の上に敷いて風力と日光で乾燥させています。

季節や天候にもよりますが、乾燥の所要時間は平均6時間といったところでしょうか。

そしてこのタイミングで、黒豆や割れ豆など、いわゆる欠点豆をはじき出します。


洗っていますので、欠点豆の判別もしやすいですね。

焙煎はつまるところ「熱加工」なのです。


熱により豆内部で化学変化を起こさせて、コーヒーの味を形成させていきます。

何度も実践している中で実証済みなのですが、もし豆の乾燥が不完全だと、焙煎に悪影響を及ぼします。


つまり、「乾燥が不完全な豆が焙煎時間が長くなり、味もぼやけてしまいやすい」のです。


洗濯して脱水して乾かすのとしないで乾かしたのと違いますよね、あれに似ています。

高知県は太平洋側で冬場はよく晴れて湿度も低いため、気温が低くても乾燥させやすいですね、

最も乾燥が難しい時期は梅雨時期です。

基本雨の日は焙煎しませんが、この時期だけはどうしようもありません。

文明の利器をフル活用して、豆を乾燥させます。

ところで長時間乾燥すればいいかというとそうではなく、あまり乾燥させすぎるとよくない現象が発生します。


例えば豆が割れる、とか…割れてしまった豆は焙煎する前にはじきますので、出来高が減ってしまいます。

乾燥にちょうどいいタイミングを見計らって、焙煎する。

庵のコーヒーはこのような過程を経て、ようやく焙煎されるのです。

次はいよいよ焙煎についてです。

それでは。

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